大好きな料理研究家
先日、「一汁一菜」を世に知らしめた人気料理研究家・土井善晴さんの講演会に行く機会がありました!
テレビでもおなじみの土井さんのあのごく自然で親近感の湧くトークにはやはり引き込まれるものがありました。
本当に楽しい時間でした!!いくつか心に刺さった先生のフレーズをメモすると。。。
・料理は頑張らなくてもよい
・商品を作るのではないので、毎回味が違ってよい
・日本食にはもともと「メインディッシュ」という概念がない
・動物のなかで人間だけが料理をする。料理をするのは最も人間らしい行為。
・「一汁一菜」なら、誰でも料理が出来ないという口実はできない。
・「一汁一菜」は「手抜き」とか「時短」という事とは違う。日本食の原点。いつも「心」に置いておくもの。
・料理をするひとは家族を守ってくれるひと
・出汁をとらなくてはならない、レシピ通りに分量を量らなければならないということは一切ない
土井先生の語る料理の捉え方、心構えにとても共感し、数々の名言は、料理学を超えてすべてのことに通ずると思いました。
無理に繋げるわけではないですが、もちろん「子育て」にも「教育」にも。。。
土井先生が良く言われる、「こうあるべき、~しなければならないということは一切ない」という提言は、
特に「べき論」で自らを呪縛しがちな私には「救い」でした。思い通りにならない子育てには随分悩みましたし、
料理も「義務」以外の何物でもなく楽しめずにいた頃がありました。(最近ようやく料理が楽しくなってきました)
毎日料理をしていると実に色んなことが起きますよね。調味料が切れている、何かを買い忘れた、予定していた
料理を作る時間または気力がない、食べたいものが突然変わった、家族の体調が良くないのでメニューの変更が必要になった、
作る工程を間違えた、思ったものと違うものができたなど。。。
そう、予想外の「変化」に対応していくことが大事だし、その変化を楽しむこと、感覚を大切にすることなんですね。
子育ても同じですね。
文:野田圭子