大人になったからこそ感じるもの

今日は、「おとなのマンツーマンレッスン」ではどんなことをやっているかのご紹介をします。

現在受講されている生徒さんのお一人は、中学校英文法の復習、カーペンターズやスティービーワンダーなどの洋楽を上手に歌えるように練習、簡単な英語の物語を読むなど、さまざまな事に挑戦され、とても充実した時間を共有させて頂いています。

レッスンで読んだ教材の中で、大人の皆さんにも是非手にとって読んでもらいたい本二冊を紹介します。

<Frog and Toad Are Friends> 

ふたりはともだち(アーノルド・ローベル作)

短編集で、そのうちの「おてがみ」は、小学校の国語の教科書でもおなじみです。どの作品も心が温まるストーリー、かつ非常に読みやすい英語で書かれていて、アメリカならではのオチやユーモアもあって面白い! 中学校レベルの英語で、ほとんど辞書なしに読み進められるので、ストレスもなく、お話しそのものを楽しめると思います。「おてがみ」は、現在、小2の娘の教科書にものっていますが、私が小学生の時にも教科書にのっていたことをよく覚えています。大人になって、原文を読めたことは、旧友に再会できたような喜びがあると同時に、英語だとこういう表現になるんだ!と発見もあって新鮮でした。

私のお気に入りのフレーズは。。。

Frog and Toad sat on the porch, feeling sad together.

(かえるくんが、手紙を一度ももらったことがないと言うがまくんに寄り添って、悲しい気持ちで玄関に座っているシーン。)

They sat there, feeling happy together.

(ふたりで玄関に座って、がまくん宛の初めてのお手紙を幸せな気持ちで待ちわびているシーン。)

いつでも二人は、気持ちをわかちあっていて、まるで老夫婦のような二人。挿絵もとっても愛らしい。

<Buying Some Gloves>

手袋を買いに (新見何吉作)

こちらは「ごんぎつね」で有名な新見何吉さんの小説を、アメリカ出身のマイケル・ブレーズ氏が英訳したもの。驚いたのは、新見さんの日本語で書かれた物語の世界観が、見事に容易な英語でマイケルさんが再現されているということです。

以下抜粋文

“My hands are cold.  My hands are really really cold,” said Little Fox to Mother Fox.  Little Fox held out his little hands to show her.  Mother Fox blew on Little Fox’s hands to make them warm.  Then she held Little Fox’s hands in her own hands to warm them up. 

「お母ちゃん、お手々が冷たいよ~。」と子ぎつねが母ぎつねに赤くなった手を差しだし、母ぎつねが、はーっと息をふきかけ温めてあげるというシーン。その後母親は手にしもやけが出来てはかわいそうだと、手袋を買ってやろうと決意するのです。何気ない母子のやり取りですが、簡単な英語でも、その情景が目に浮かび、母親の愛情がじーんと伝わってきます。

どちらの作品も誰もが知っている「名作」で、日本語と英語の両方の言語で、改めて大人の視点から読み込んでみるというのは、とても楽しいものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です