ビクトリア語学留学の旅(高2生徒編)

今回は、8月の夏休みを利用して2週間、カナダのビクトリアに語学留学した当校の生徒さん(高2男子)に貴重な体験談を伺ったので、そのインタビュー内容をご紹介したいと思います!

Q.留学をしようと思ったきっかけは?

高1の冬頃に、野田先生から「夏休みに留学してみたら?カナダが良いよ。」とお話を頂き、今年に入ってから家族と相談して本格的に計画を立て始めました。野田先生に助言を頂く前までは、自分が海外に行くなんて発想はまるでありませんでした。何だか不安で怖いけれど、これを機に自分の殻を破ってみよう、自分の英語がどれぐらい通じるのか試してみようと思って行く事を決意しました。家族も短期留学することに最初から賛成してサポートしてくれました。

Q.語学学校について教えてください。

学校選定に関しては両親が情報収集して、手続き等進めてくれました。Inlingua(インリンガ)という、世界30カ国に250以上のランゲージセンターを持つ語学学校です。カナダのビクトリア校は、ダウンタウンにあって、観光やショッピングに便利な場所にありました。僕は、8/18-22、8/25-29の計10日間、9:00-14:00(フルタイム、1日3コマ)のクラスを受講しました。初日にクラス分けのための筆記テスト(選択問題と自由記述)を受けて、主観的には自分の実力より少し高めのクラス(Pre-Advanced)に割り振られました。クラスは10-15名くらい、大学生、社会人が多く、高校生は数名程度。国籍は日本人が多く、その他は韓国、メキシコ、ウクライナから生徒が参加していました。授業は、Writing(記事を読みながら語彙力を増やす練習)、Listening(歌詞の穴埋めなどのディクテーション)、Speaking(与えられたトピックについてペアでディスカッション)をバランスよく鍛えるメニューでした。Speakingでは、世界の活動家をテーマにリサーチして、各々発表するというスピーチの練習もありました。また、週ごとに習得する文法事項が決められていて、1週目は過去完了、2週目は比較級を学習しました。日本ですでに習得した内容でしたが、英語で文法の説明を受けると、思ったよりも頭にスーッと入っていきました。

Q.ホームステイ先について教えてください。

ビクトリア滞在中はずっとホームステイをしていました。ホームステイ先から学校までは約9kmの距離で、毎日バスに乗って40分ほどかけて学校まで通っていました。奥さんはドイツ人、旦那さんはセルビア人のご夫婦(お子さんはすでに独立)のお宅で、多い時で、僕を含め3人の日本人を受け入れていました。毎晩夕食は奥さんが調理(ハンバーガー、欠かさずサラダ(笑)、カルボナーラ、ローストチキンなど)してくれて、朝食はセルフで冷蔵庫にあるものを自由に選んで食べ、昼食も、夕飯の残りやサンドウィッチをタッパーに詰めて学校に持っていっていました。ご夫婦の英語はとても聞き取りやすく、コミュニケーションに困ることはありませんでした。ベッドルームはそれぞれ個室が用意されていて、その他のスペースは共用でした。週末など、学校の無い日は、ルームメイトの大学生と外出するなどして、充実した時間を過ごすことができました。

Q.週末はどこかに出かけましたか?学校以外でどこかに行きましたか?

到着してすぐの週末に、ダウンタウンを散策しました。州議事堂やエンプレスホテルやお土産やなどを歩いて回りました。自分はジオラマが好きなので、ミニチュアワールドが楽しかったです!!あとは、22日(金)の夜にビーコンヒルパークで野外映画鑑賞をしました。この日はキングコングVSゴジラ(1962)の上映でした。僕は、小さい頃からゴジラの大ファンで、勿論この作品も良く知っていて、DVDも自宅に持っています。日本映画ですが、英語の音声吹き替えでゴジラを見るのは新鮮でした!翌日は、同じパークを一人で散策してみました。とても自然豊かな広い公園で、池があったり、クジャクがいたり、散歩するだけで見応えがありました。日曜はバスに乗ってショッピングモールへ行って、そこで気に入ったパーカーが割引になっていたので、それを買いました!冬になって着るのが楽しみです。

学校が毎日14:00で終わったので、そのあとにダウンタウンにあるカフェやレストランも散策できました。

Q.困ったことはありましたか?

何と言っても、初日のフライトの乗り継ぎです。全日空で羽田からバンクーバーへ飛び、そこからエアカナダでビクトリアに乗り継ぐ予定だったのですが、預けたスーツケースが自動的に移動されるとは知らず、バンクーバー空港で長い間、スーツケースの受け取りを待っていました。自分のスーツケースが出てこないので、空港の職員に尋ねてやっと、自分の荷物はすでにビクトリア行きの便に積まれていることを知りました。そこから、入国審査はモニターで日本語を選択して行ったので問題なくクリアできましたが、すでに荷物受取の件で相当時間が経過していたことと、到着ロビーから国内線乗り継ぎロビーまでの距離がかなりあったのと、手荷物検査を通過して、さらに搭乗口までの距離が遠かったので、、、、搭乗口に辿り着いた頃に、僕が乗るはずだったであろう機体が空に上昇しているのを呆然とガラス越しに見つめる羽目になりました(泣)荷物だけが僕より先にビクトリアへ行ってしまったと思いました。折れそうな心を何とか立て直して、気持ちを切り替えて、Informationで、事情を説明して、次の便のチケットを無償で手配できました。

Q.ドキドキしたことはありましたか?

学校から家への帰りでバスに乗った時に、降りたいところで降りられず焦りました。日本のバスと同様にベルで知らせるのではという発想はありましたが、バスに点在するStopボタンは、非常停止ボタンではないのか?と心配になり、ボタンを押せずにいました。不幸中の幸い、次の停留所でバスは停まり、事なきを得ました。もちろん、他の乗客が、そのStopボタンを押しているのも確認して、「なるほど」と納得しました。

あとは、学校が終わった後に、小腹が空いたので、スマホて口コミの良かったトルコ料理の店に入りました。少量を食べようと思っていたのですが、オーダーして出て来た料理が想像の3倍ぐらいの量で。。。。。頑張って半分までは食べましたが、到底完食するには程遠く、一か八か、お店の人に残りを持って帰れるか訊いて、持ち帰ることができました!!

Q.この経験を通して学べたことは?

乗り継ぎのトラブルがあった時に、空港の職員の人の対応が冷たかったけれど、何かあった時に、つたない英語でも質問して、その場を乗り切れたことは自信に繋がったと思います。また、英語とは関係ないですが、問題が起きた時に、一旦冷静になって、気持ちを切りえることは大事だと思いました(笑) 英語力に関しては、2週間だけなので、全然足りませんが、現地の人々の話し方には慣れて、相槌を打つことは何とかできるようになったと思います。帰国した時に、やっぱり安心するのは日本だと思ったけれど、今回勇気を出してカナダ留学にチャレンジして本当に良い経験ができたと思うので、自分と同世代の多くの人にも日本のフィールドを出て世界を見て欲しいと思いました。

Q.今後の課題や目標はありますか?

もちろん、英語力の向上は引き続きの課題だと思います。あとは、もっと臆病な自分を変えたいと思っています。また絶対に海外に行きたいと思っています。次回行くときは、現地で知り合った友達と連絡先を交換することを忘れないようにしたいです!また、今回は学校通学がメインだったので、もっと街の散策や、お店巡りをしてみたいと思いました。

<参考サイト>

・ミニュチュアワールド

昔の街並み、おとぎ話の世界など85点以上のミニチュアジオラマが展示

・ビーコンヒルパーク

ビクトリアの海岸沿いに位置する広大な多目的公園

※写真はすべて留学した生徒による撮影

<編集後記>

この生徒さんは、自らを「臆病な自分」と繰り返していましたが、一人でカナダに行った時点でとても勇敢だったと思います。フライトの乗り継ぎも今では笑い話ですが、その時はさぞかし不安で不安で仕方がなかったと想像できます。問題が起きた時、あれっ?と思った時にしっかり英語で現地の人に果敢に質問できたことは、本当に立派だったと思います。日本では見られない景色、空気感、文化、人々など、この旅を通じてこの若さで体感でしたことは、一生忘れないと思います。私自身も、高1の時に、アメリカのユタ州に3週間ホームステイを経験したことがあります。その時に、身振り手振りで何とかホストファミリーとコミュニケーションをとったこと、自分の英語があまりにもつたなくて悔しい思いをしたことなどを未だに覚えていますし、この経験が私の英語人生に大きな影響を与えてくれたと思っています。この生徒さんにも、この旅で感じた「初心」を忘れないで、つぎのステップに繋げて欲しいと切に思います。